映画国宝を観て

寄りの撮撮場面が多い作品でした。

 舞をここまで近くで見ることは私にはなかったことだ。
早替えや引き抜きの緊張感、あれは演技ではなく本当に舞台に立つ人間の緊張感があふれていました。

 近くから舞台で舞う彼らを映した理由は、そこに賭けてきた歌舞伎役者の役としての緊張感を表現してるということもあると思うが、この映画とこのシーンに必死に向き合ってきた二人の若い役者の、役を超えた舞台に立つ人間の突き抜けた緊張感と思いと息づかいを伝えるためではないかと。

 あの舞のシーンでは実際舞台で感じる緊張感を表現してるというより、その舞の踊り手そのものとしての緊張感がひしひしと伝わってきた。あの舞のシーンは彼らの生きざま人生そのものであり演技を超えていた。

吉沢亮の曽根崎のお初の台詞には鳥肌が立ちました。実際歌舞伎で曽根崎は見てますが、鳥肌はたたなかったなぁ~。

 映像というのもあるかもしれない、役者が限りなく曽根崎の台詞に魂込めて全身全霊で演じてたというのもあると思う。

どれだけの稽古を積んできたのかと若い二人の役者さんの努力を思う。でも、努力だけではあの舞は踊れないだろう。身体能力やセンスもあると感じる。

 皆感じ方は違うのは当然です。

私は、映像がきれいで舞も衣装も美しかったと思う。

 大昔、田中泯さんの稽古受けたことがあるのですごく懐かしかった。やっぱ泯さんは泯さん! 存在感すごかったし動きがきれいでした。型のないダンスをしてきた泯さんが型や様式美のある舞を踊る新鮮な衝撃でした。「美しい化け物」という台詞があったがまさにそうであった。


舞台での動きや舞そのものが歌舞伎役者の生きざまであり、この役に取り組んできた役者の生きざまであることを感じさせてくれた映画でした。

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