人間は誰もが未発達
フェルデンクライス博士は多くの言葉を残している。
「人間は誰もが未発達」そして「脳の学びに限界はない」と。
大人になるとなぜこうも自分の動きを制限してしまうのだろう。
俳優、声優志望の若者たちとのレッスンで「おっと、どっこい、どうしたんだ?」未来への夢を持ちひた向きにレッスンに取り組んでる若者の動きがなんだかぎこちないぞ。
このことは本人の問題ではないと見て取れた。
環境・教育・時代がそうさせたのではないかと。
自分のからだの感覚を使って、興味に向かって思う存分全身を使う経験が少なかったのではないだろうか?
思う存分自由になんてできる子どもはそうはいないという人もいるが、この夢多き若者たちが、夢にむかって思う存分進んでいくのには楽で動きやすいからだが必要。
ブレーキをかけやすいのが自分自身のからだの動きだということに気づいてもらえるようレッスンしていこうと思う。そして試せば今がどんな状態でも、よい方向に変化していくということを自分のからだの動きを通して体験してもらえるよう心とスキルを尽くそうと心底思う。この若者たちには学ぶ力と豊かな可能性があるのだから。
大切なことは、原因を追究することではなく、今起きていることに注意を向け対処していくこと、今あるからだを生かして新しい楽な動きを学ぶプロセスを楽しむこと。
自分のうごきを試すのは面白い。いま少しだけぎこちないのは試すの忘れてるだけだから、あるいは試し方が解からないだけなのだから。きっかけさえつかめば、この若者たちは自分で自由に試すことを学びだす。
先日のレッスンでもほんの少し動きを提案したことで、動きの質が劇的に変化した人がいました。レッスン後「こんな動き方をしたの初めてだと思う。今まであった体の違和感がなくなって自分でもびっくりです」と話してくれた。
私が何かしたんじゃないよ。あなたが自分で見つけたんだよ~
さぁ、次回は赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲む動きから始めるよ。
口を動かし顔面神経が発達しその刺激が脳を発達させていく、そのプロセスを体験するなんて、面白い以外にないでしょ。自分だけの発達のプロセスだもの。他の人はまねできない個々のもの。
発達のプロセスを大人がたどる、自分のからだを冒険しながら新しいこと見つける旅だよ~
人間が人間として動きを学ぶ初めのころから~これは楽しい人間の進化のプロセスです。
人間は誰もが未発達、ということはいつからでも発達できるってことよ。
今からね。
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