C.Wニコルさんを想う

ずいぶん前のことNHKで黒姫にあるアファンの森の再生に心を尽くしているCWニコルさんを取り上げた番組を観た。その時のCWニコルさんの姿や言葉に心が揺れ涙がでた。
アファンの森に姪っ子と行った。静かな深い森だった。


テレビの映像に映し出されるブナの木の群生林。風に揺られ漏れ日がキラキラと揺れているのが印象に残った。こんな世界を表現できたらと涙が出た。

子供のころ木登りをしたり、林でかくれんぼしたり、泥だらけになって冒険ごっこをした。

カブトムシやクワガタ、カミキリ虫、コガネムシと遊んだ。ハチに刺されて泣いた。

林や森の中には木の精霊がいると信じてた。木に耳を当てると木の話声がした。

木登りが好きだった。木が好きだった。木と話をした。

ニコルさんがアファンの森で思いを語る中「森が再生するころ僕はもういない、僕のお墓はここ」と自分の立っている場所を示した。胸が熱くなった。

「自然は人間の命と同じ、自然を壊したら人も生きてはいけない。

なぜこんなに素晴らしい日本の自然を日本人は壊してしまうのか、

僕が守る、再生する」と。

そのころ自分が作りたいものが何なのか、わからなくなっていた私は、ニコルさんの言葉とブナの木の木漏れ日の映像から、森や木をテーマに作品を作りたいと心が動きだした。

滞って酸素不足になっていたからだにブナの木の木漏れ日が差し込み血液が流れだしたような気がした。それからブナの木の木漏れ日の映像がいつも頭のなかを流れていた。

すぐ作品ができたわけではないが、少しずつ森や樹の感触と私の中の大切なものとがつながっていった。自分自身を知るきっかけにもなっていった。

いつか、ニコルさんに作品を見てもらいたいなぁと心のどこかで思いながら、お話できないままになってしまいました。アファンの森の会に出たことがあったのですが、ご挨拶をしただけで遠巻きにニコルさんのお話をきいてました。

4月にニコルさんが亡くなられて、もう作品を観てもらうことはかないませんが、ニコルさんから頂いたインスピレーションで私の心が再生したことへの感謝の気持ちを、アファンの森の逞しい妖精になったニコルさんに届けたいと思います。

マイム作品「ブナの木の下で」心を込めて続けていきます。

ニコルさんはバランスということをよく話しておられたように思います。ニコルさんのいうバランスということについて養老孟子さんがお話していたものの一説をご紹介します。

「・・・森に行ったら意味のわからないものはいくらでもあります。石ころは転がっているし、それこそミミズは死んでいるし、草は生えているし、いちいち意味が分からないもの同士が“共存”しています。」・・・


12月17日木曜日14時開演

北本文化センターで、

「ブナの木の下で」やります。

黒姫山のアファンの森の熊さんみたいな妖精になったニコルさんに届きますように~。



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